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氷野杜涼一による創作日記っス。
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 前回は「貴種流離譚」などにみられる構造で、

 【究極構造①の②】

 『問題の発生 → (失われた状態の望ましい回復) → 問題の解決』

 を提示しました。

 本来は地位を失った王や王子様が、王や王子様などに返り咲くストーリー展開をいいます。

 「県庁の星」も乱雑でテキトーで閉鎖間近だったスーパーの経営が立て直されることで、この構造に乗っ取っています。

 そのうえ。最後のほうで主人公の意見が知事に受け入れられることで、望んでいた出世コースに別アプローチではありますが存在感を示すことができています。

 さらに。ここが重要です。

 【究極構造①の①】

 『問題の発生 → (主人公などの精神的な成長) → 問題の解決』

 「県庁の星」では主人公が県民=庶民の心がわかるなど、という一番大事な心の成長(回復)をしています。

 テーゼどおりにうまくできているのがわかりますね。

=======================================

 さて。今回は「県庁の星」における主人公の「身体的」な動きに適応させた構造です。

 【究極構造①の③】

 『問題の発生 → (主人公がどこかに行って、もといたところに帰ってくる) → 問題の解決』

 これは「往きて帰りし物語」と呼ばれています。民話の「桃太郎」の構造です。

 「県庁の星」の主人公も、県庁から出向し、県庁に戻っています。

 そののちスーパーにも戻ってきますが、柴崎コウから副店長(?)の法令暗記リレーによって、スーパーの自立が提示されています。

 最後に政治的な現実が描かれていますが、いかに庶民感覚と政治が乖離している日本の現状がわかりますね。

 これを【ライバル構造】を呼びましょう。

 「県庁の星」は役人と庶民の二項対立に沿って描かれているドラマです。

 同じ織田裕二主演の「踊る!大捜査線」における本庁と所轄の構図ですね。

 このライバル的二項対立の展開はマンガでは常套手段です。思い当たるマンガを思い出してみてください。主人公にはライバルがいるはずですよぉ。



 (あ。ライアーゲームはじまりましたよ。(笑))

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プロフィール
HN:
氷野杜涼一(ヒノトリョウイチ)
性別:
男性
趣味:
読書と創作
自己紹介:
 第7回スニーカー大賞最終選考候補者のひとり。
 目標は角川スニーカー文庫から本をだすこと。
 ライトノベル作家めざして鋭意創作中っス。
 気軽にコメントくださいっス。
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