恐怖劇場 第４話 名探偵コ○ン

　シンイチはある組織の策謀に巻き込まれカラダだけが小学生なみになった。

　コ○ンの誕生である。

　それから。

　いったいいくつの事件を解決しただろうか。

　事件はほぼ毎日起きている。

　毎日だ。

　そして必ずコ○ンは事件にかかわっている。

　いくら名探偵とはいえ、統計上ありえない確率である。

　それゆえ。

　公安警察は密かにコ○ンをマークしている。

　実際はコ○ン自身が事件を引き起こし、偽装の証拠をちりばめることで、自身を犯人から除外した推理を展開しているのではないかと疑っている。

　つまり。

　事件の自作、名探偵の自演。

　当然、小学生コ○ンがシンイチである証拠も、公安警察はつかんでいる。

　カラダが小さくなろうとも、変えられないものは無数にある。

　指紋・DNAの採取・鑑定は初動捜査の定石だ。

　コ○ンもシンイチも数多くの事件現場に居合わせている。

　当然、コ○ンの指紋も、シンイチのDNAも、警察のデータベースに登録されている。

　気づかないほうがおかしいのだ。

　今後の公安警察の動向に注目してほしい。

恐怖劇場 第３話 勇敢戦隊５ランチャー

　「サン・レッド！」
　「スカイ・ブルー！」
　「フォレスト・グリーン！」
　「サンド・イエロー！」
　「モモイロ・ピンク！」

　勇敢戦隊５ランチャーが、最後の怪人の前に参上した！

　最後の怪人は準備していた核兵器を投下した。

　最後の怪人もろとも勇敢戦隊５ランチャーは消滅した。

恐怖劇場 第２話 水戸藩VS水戸黄門

　水戸黄門があまりに悠長に放蕩的な長旅を毎年毎年続けているがために、水戸黄門の影武者はいいかげん自分が本物の水戸黄門になることにした。

　全国各地に現れては大名などを懲らしめる水戸黄門は偽者とされ、大名などは水戸黄門一行を遠慮なく切り捨ててよいこととなった。

　ここから水戸藩と水戸黄門一行の血で血を洗う抗争がはじまったのであった。

　カクさんスケさんたちは水戸黄門を守り抜けるのか？

　お銀は？　猿飛は？　矢七は？

　次回、あなたは歴史の裏に秘められた真実を知る！

恐怖劇場 第１話 不老一家調査レポート

　ある都市の郊外の古くからの住宅地に、ある一家が住んでいる。

　その一家はある日突然姿を現した。

　その一家と付き合いのある近隣住民も、いつの間にか続々と現れ、地域に溶け込んでしまった。

　その一家と、一家と付き合いのある住民はここ数十年、年をとっていない。

　そう。

　彼・彼女らは「不老」なのである。

　そのため、永遠の命を求める大富豪や裏社会のボス、果ては海外マフィアのドン、さらには日本国などからの調査官も幾度となく送り込まれている。しかし、彼・彼女らは「不老」であるにもかかわらず、日本人的なあくまで日本人的な平凡すぎる日常を、飽くことなく繰り返しているだけ。身内の旅行先で自分たちが「不老」であることを自覚している発言も聞かれたこともあるが、そのことを殊更重要視してはいないようであった。

　その一家の家族構成はやや難解で、一見して男・女・男の三兄妹にも見えなくもないが、実は女・男・女の三姉弟であり、長女の子供が末っ子のように見えているだけである。

　不思議なのは彼・彼女らの名前である。

　魚貝類の名前なのである。

　戸籍登録上の問題はない。だが、姓も海に関しているものであることから、明らかに作為的だと思われる命名の仕方である。

　ようするに、平凡な日常を送る一家族にしては、その点だけが過剰なのである。

　その一家が「不死」であるかは謎であるが、「不老」であることは間違いない。

　今後も「不老一家」の調査は継続していく。