氷野杜涼一による創作日記っス。
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「まず、第一の殺人…」
探偵は語りだした。 「遺体の発見は深夜。公園の片隅に置かれている自動販売機の明かりに照らされて倒れていた。外傷はない。手にはペットボトルのスポーツ飲料が飲みかけのまま握られていた。そして、第二の殺人…」 探偵はぐるりと視線をめぐらせる。 「遺体発見現場は繁華街のはずれにある路地裏。自動販売機の前に倒れているのを朝刊を配達中の新聞配達員に発見される。こちらも外傷はなし。手には缶コーヒーが飲みかけのまま握られていた。そして最後、第三の殺人…」 探偵の研ぎ澄まされた眼光が、その場の空気を凍らせる。 「いま目の前に倒れている人物に外傷はないものの、脈はすでに停止しており、呼吸もしていない。そして目の前には自動販売機。手には炭酸飲料が飲みかけのまま握られている。だが…」 探偵はふいに肩の力を抜き、天を見あげる。 「どの飲み物からも毒は検出されていない…」 満天の星がうつりこむ眼球にまぶたを落とす。 「しかし犯人はわかっている。それはお前だ…」 探偵はつぶやく。 「自動販売機…」 自動・販売機という名前の男は、その場にひざをついた。 PR |
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プロフィール
HN:
氷野杜涼一(ヒノトリョウイチ)
HP:
性別:
男性
趣味:
読書と創作
自己紹介:
第7回スニーカー大賞最終選考候補者のひとり。
目標は角川スニーカー文庫から本をだすこと。 ライトノベル作家めざして鋭意創作中っス。 気軽にコメントくださいっス。
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